実生活構造と医療環境



医学社会学の背景として、実生活構造における医療環境を巡る諸実体を基礎に分析する。

都市東京の概括的な把握を理解し、個人と家族の個別的な状況を『個人と医療環境』を中心に理念型として展開する。

具体的な分析の手法は次の通りである。

最初に家族を取り囲む環境の紹介をする。

家族構成や回答者の思想的傾向や生活等については個々のアンケートの回答を平均的な回答結果と比較する。

次に、質問項目への回答を総合的に分析して推察及び推定を行う。


質問項目への回答を総合的に判断する方法は、アンケートの質問項目を設定する際に幾つかの回答項目を関連させて分析する方法と、矛盾した回答を生じさせる項目を関連させて分析する方法、そして回答の有無により分析する方法によった。

また、ここでの推察や推定などの論拠については関係者のプライバシー保護のため明らかにしない方針である。

さらに、原資料にある個別環境の具体的記述や
GPS計測結果は個人が特定されないように限定的に公開する。

例えば、撮影場所は何丁目までとした。

GPSは当初TOKYO系であったが、途中から世界測地系に変わっている。

その測定結果も緯度や経度も度と分そして秒までとした。

出身地や墓所等の資料は家族社会関係に於いて解析のための重要な要因のひとつである。

しかし、一般公開は限定的であり、詳細は検討会での資料としてのみ利用する。