医療構造

はじめに
医療構造の諸実体として、医療における個人とその家族を取り巻く医療構造はその諸実体に関連して次のような課題を持つと考える。
列挙すると、病院等の医療機関の経営と医療システムそして医療計画、医療保障制度、病院、入院治療と在宅治療、看護師、個人の社会経済的環境、個人と医療環境等である。
医療保障制度の課題
医療施設の種類は次のようなものがある。病院、一般診療所、歯科診療所などである。更に、病院の種類は総合病院、老人病院、結核診療所、特別許可外老人病院、伝染病院、精神病院、癩診療所、それ以外の一般病院などに分類されている。
これらの開設者は国、都道府県、市町村、日赤、社会福祉法人、公益法人、医療法人、学校法人、会社、個人、大学付属病院などである。
23区部における医療施設の種類は一般診療所が8513、歯科診療所が6772、一般病院505『救急病院;317、総合病院;88』、精神病院;14、結核診療所;1である。(資料:東京都の医療施設2.28.1992)
この数字から容易に理解できる事であるが一般診療所の果たす社会的役割は大きい。一般診療所といってもその診療科目はさまざまである為、今後の課題として、此所の地域に於ける個別分析が必要であろう。
そして、10年を経過した2001年の医療構造はどのような変貌を見せたのか。
介護老人保健施設と訪問介護ステーションの多さである。懸念されるのは治療を必要としている人々がこうした介護老人保健施設に埋もれていないかという事である。