084-2

GPS
35°37’16.4”N
139°41’35.3”E


1991





2003




2010




1991

エリア
084

住居
目黒区目黒本町4丁目


付近の駅
東急目蒲線
武蔵小山

地下鉄


バス
都バス
東98
清水



付近の家並
木造建切妻造
鉄筋建共同住宅


付近の河川
品川用水
立会川


付近の総合病院
自衛隊中央病院
東邦大学医学部附属大橋病院
厚生中央病院
国立東京第二病院
国家公務員等共済組合連合会総合病院三宿病院
関東逓信病院
昭和大学病院



1991

居住環境

この付近は線路の反対側と対照的である。
嘗て、この付近は住宅街であったと思われる。
道路の整備に伴い路地裏に侵入してきた車の通路と化してしまった。

嘗ての川は暗渠となり舗装され整備された。
それに伴い、車のスピードも上がった。
こうした道路は敢えて障害物を置いて車を蛇行させるべきである。

ここの道には中程に細長い散歩道をかねた緑地帯が在る。
ここに辿り着く為には、すぐに変わる信号に従って、車道を横切らなければならない。

車道との境界を取り払い、蛇行する仕掛けをすると車の侵入が自ら制限されるであろう。

可能ならば、立ち止まる人の生活の場は著しく復活するであろう。


医療環境




2010.04

路地裏の街並はほとんど変化していない。
景観上は人々の生活状況の変化も無い。
しかし、人々の生活基盤は僅か20年の間で大きく変化した。


老人は社会の隅に追いやられ軽んじられた存在に変化させられてきた。
医療保障制度と年金制度の変遷に起因しているのである。
医療費の一部負担に端を発した自己責任という政策の変更が社会保障制度の根幹を崩した。


長妻厚生労働大臣は、年金を担保とした事例で自己破産そして生活保護申請などに至る実態調査を命じたようである。

小泉政権の下で拡充された年金受給権を担保とした貸し付け制度の結果の実態調査である。

貸付制度を利用する一群の人々は、少ない年金額でありもとより返済の余裕などがない場合が多い。

多額の年金を受給している一群の人々は、貯金など自己資金があり貸し付け制度の利用などしないのである。

唯一利用する機会は、自己資金運用と比較した場合の金利差益があると判断した場合である。


日本はいわゆる先進諸国の中で医療費が有償である数少ない国である。

現行の社会保障制度は医衣食住が実生活構造と成っていない地域が多いのである。


平均年金支給額は少ない生活保護支給額よりも尚一層少なくなっているのが実態である。

現在、平均的年金受給者は衣食住も不安定な実生活構造と成っている。


厚生省と労働省を統合した理念の再検討が必要である。